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領域について

はじめに

平成25年4月より、情報ネットワーク工学分野、通信システム工学分野、マルチメディア工学分野の3研究室は、情報通信領域として従来の研究室の枠組みにとらわれない、新しい運営体制をスタートしました。

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これまでの体制

acn-mgnこれまでの研究室体制は、右図のように教員(教授)が研究室を主宰し、所属研究室のメンバーは研究室の教員が提供する各テーマのいずれかに所属して研究を進めるというスタイルでした。もちろんある研究テーマについては別の研究研究スタッフが参画することもありますし、複数の教員の研究テーマが連携して研究を進めることもありますが、これらは個別の研究テーマに限った範囲での連携にとどまっていました。研究室間の交流は一般的に研究室内部の交流に比べると活発ではないため、異なる研究室で似たテーマの研究が進められていてもお互いが連携する機会は多くありませんでした。

研究室から領域へ

acn-mgn2領域の運営は、これまでの研究室による運営とは異なり、 研究室の各教員がこれまでの研究室の枠組みを超えて包括的に連携をする体制で行われています。領域では、必要に応じてプロジェクトと呼ばれる研究グループを構成します。プロジェクトは特定目的のために領域内に作られた有期の「バーチャル研究室」です。プロジェクトには領域内の教員および学生が研究室の制限なく参画することができます。また、必要に応じて一人が複数のプロジェクトに参加することもできます。そして、プロジェクト内部で個別の研究テーマを設定して研究を進めます。複数の教員が類似の研究テーマを持つ場合、一つのプロジェクトとして連携して進めることにより、より活発な議論が促進され研究のさらなる発展が期待できます。

プロジェクトに参加できるのは領域の教員・学生だけではありません。領域外の研究者も積極的に参加しています。これまでの研究室体制では、研究室が担当する研究分野に密接に関連するテーマを扱っていましたが、プロジェクトは領域が対象とする広い研究分野において自由に構成することができます。領域が対象とする分野は研究室の専門分野と比べてより柔軟に変更していくことが可能であり、これまで培った情報通信分野の知見を積極的に他分野に融合していくことができます。現在、医療分野や機械分野との積極的な連携研究を進めています。

領域としてのプロジェクトマネジメント

領域は、領域内のプロジェクトすべてに対して運営上の責任を有します。このため、各プロジェクトの研究進捗および成果については、適宜領域が主催する発表会等において報告され、内容について活発かつ専門的な議論が行われます。領域のメンバーすべてが領域の他プロジェクトとの交流を積極的に行うことで、領域全体としてプロジェクトをさらに発展させるためのサポートを行っています。

研究室にとらわれない人材交流

領域への移行による最大の特徴は「研究室の枠組みを超えた人材交流」を実現していることです。このために領域では、従来研究室ごとに固定されていた学生研究室について、領域全体のスペースを合わせて広く分散させることとしました。各居室には、3研究室の学生が所属研究室に関係なく混在して研究をしています。学生は領域のあるF棟6階のフロア全体をひとつの「大きな研究室」と捉え、物理的にも居室間の移動が気軽に行えるよう配慮されています(6階はフロア全体が上履きになっています)。これにより、日頃からさまざまなプロジェクトの研究活動を直接感じ取ることができ、相互が刺激し合って研究意識を高めています。

異分野との積極的な融合

プロジェクトに参加できるのは領域の教員・学生だけではありません。領域外の研究者も積極的に参加しています。これまでの研究室体制では、研究室が担当する研究分野に密接に関連するテーマを扱っていましたが、プロジェクトは領域が対象とする広い研究分野において自由に構成することができます。領域が対象とする分野は研究室の専門分野と比べてより柔軟に変更していくことが可能であり、これまで培った情報通信分野の知見を積極的に他分野に融合していくことができます。現在、医療分野や機械分野との積極的な連携研究を進めています。

定期講演会

領域では、学生の研究意欲向上のために、毎月外部講師を招いた定期講演会を行っています。外部講師には領域の研究室を卒業し、企業や大学で活躍している若手研究者、共同研究中の外部研究者(企業、海外など)をお招きし、企業と大学の研究の違いや研究室で学んだことがどのように生かされているか、また世界の研究動向などについて講演していただいており、学生に大きな刺激となっています。

研究発表会

M2、B4を対象とした研究報告会、あるいは M1 を対象としたポスター発表会などを領域内部で定期的に開催し、プロジェクト外からの意見を積極的に取り入れ、各自の研究の発展に役立てています。

多彩な交流イベント

毎年夏に行われる研究室旅行をはじめ、さまざまな交流イベントを開催し、学生および教員の交流を日頃から深めています。

充実した研究環境

領域では、所属研究室・プロジェクトにかかわらず、居室内の個人スペースおよび最新の計算機環境が学生個人ごとに割り当てられます。さらに領域共通で使用可能な高速な演算コンピュータ、SDN (Software Defined Network), OpenFlow, NetFPGA をはじめとする最新鋭のネットワーク機器、超小型無線通信端末、FPGA によるハードウェア設計実装のほか、サーバ管理などにおいてはネットワーク・サーバ仮想化技術の取得など、最新技術の導入も積極的に行われています。

活発なアクティビティ

領域では、研究成果は学会など外部への発表が強く推奨されており、早い学生は学部卒業までに国内学会で発表、前期博士課程(修士)の学生については、すべての学生が修了までに原則一回以上国際会議において英語で発表することとなっています。さらにプロジェクトによっては企業へのインターンシップ、海外の大学・企業への長期派遣(1ヶ月〜)などが行われています。また,海外からの研究者の招へいや研究交流なども活発に行われています。

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