1996年大阪大学基礎工学部情報工学科を飛び級により退学、その後同大学院基礎工学研究科博士前期課程入学、2000年同博士後期課程了。博士(工学)。2000年4月より大阪市立大学工学部情報工学科助手。2003年同講師、2006年同大学院工学研究科助教授(のち准教授)を経て、2013年4月より同教授。2015年4月より大阪市立大学情報基盤センター所長兼任。ネットワークアーキテクチャ、ネットワークプロトコル、トラヒック分析、スイッチングハードウェア等の研究に従事。
研究内容紹介
今やインターネットをはじめ とする情報通信ネットワークは広く普及し、社会的なインフラとして認知されています。しかし、電気・水道・ガスなどのインフラと比べると、セキュリティやプライバシー、信頼性などの面での問題点も多く、まだまだ成熟した社会的インフラとは言えません。私たちの研究室では、誰もが安心・安全に利用できるとともに、処理速度の向上など、より便利に・快適に利用できる情報ネットワークの実現をめざしています。
例えば、携帯電話やパソコンでの データ通信で用いられるパケット(デー タの小さなまとまり)をネットワーク上でより速く、かしこく処理するために必要なネットワーク機器のハードウェアの設計・開発・評価を行っています。そのほか、ネットワーク上を伝送される通信の種類について、通信の中身を見ること泣く推定する技術の開発や、「相手を指定して通信する」これまでの通信とは異なる「中身に応じて必要とする人に自律的に届ける」という新しい通信のしくみなどの研究開発に取り組んでいます。
機器の高速化、高機能化技術: ネットワーク上でパ ケットを効率よく、そしてよりインテリジェントに処理する ために必要となるネットワーク機器のハードウェアの設計や 評価を行っています。
高度ルーティング技術:「相手を指定して通信する」という、 これまでの通信とは全く異なる、「中身に応じて必要とする人に自律的に届ける」という新しい通信のしくみを実現するために必要な通信方式を研究開発しています。
ネットワーク推定技術: ネットワーク上を伝送される通信の種類を、パケットの中身を見ることなく推定する技術を開発しています。通信の秘密を保持しつつ適切な制御を行いたいときに特に有効です。
学会等委員
海外委員等
- Secretary, IEEE Communications Society Technical Committee on Network Operations and Management
- General Co-chair: APNOMS 2014
- TPC Co-chair: IEEE ICC 2016 CSSMA, IFIP/IEEE IM 2015, IEEE ICC 2012 RIDO Workshop, APNOMS 2007, 2008
- Organizing Committee: IEEE/IFIP NOMS 2014 (Tutorial), NOMS 2012 (Local Arrangement), APNOMS 2015 (Steering), 2013 (DEP)
- TPC member: IEEE ICC, GLOBECOM, NOMS, CNSM, etc.
- Associate Editor: International Journal of Network Management (Wiley)
国内委員等(現職のみ)
- 電子情報通信学会通信ソサイエティ情報通信マネジメント研究専門委員会委員長 (2014-2015)
- 電子情報通信学会通信ソサイエティ情報指向ネットワーク技術時限研究専門委員会副委員長 (2015-2016)
- 電子情報通信学会通信ソサイエティ情報ネットワーク研究専門委員会専門委員
- 電子情報通信学会通信ソサイエティ英文論文誌編集委員